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介護の職場と仕事内容

有料老人ホームの仕事内容とは

働く場所としての有料老人ホーム

有料老人ホームでは利用者さんから介護保険料の他、入居一時金や管理費といった費用を支払ってもらっています。これら自費部分の請求額は運営事業者によって個別に設定できるため、様々な価格帯・サービスの施設が存在します。またその結果、職員への報酬も多種多様となります。

加えて利用者さんやそのご家族からみれば、有料老人ホームの選択は「住まいの選択」に他なりません。一般的な住替えと同じ目線で比較検討する部分も少なくないため、在宅サービスに比べて意向が強く反映された選択がなされます。結果として、同じ有料老人ホームでもそれぞれの施設で設備や運営方針、業務内容が違ってきます。施設ごとに入居者さんのタイプというのもある程度の傾向が出てきます。

働き手としてみれば、施設ごとのコンセプトや狙っているターゲット層によって求められる技術や接遇も大きく異なってきます。自分の求める介護像やスキルに合った施設を選ぶことが重要です。

例として、特色ある有料老人ホームには次のようなタイプが挙げられます。

  • 高級路線の有料老人ホーム
  • 看護体制(医療的措置対応)が充実したホーム
  • リハビリに強いホーム
  • 医療機関との距離が近い(医療法人運営など)ホーム
  • 看取りまで行うことを基本としたホーム
  • 少人数のグループケアを重視するホーム
  • 食事やレクリエーションなど、こだわり要素のあるホーム
  • 利用者さんの自由度が高いホーム
  • 地域交流が盛ん/地域密着したホーム
  • 学童や幼稚園など、他施設と併設したホーム
  • 施設外のサポーターと連携/業務分担しているホーム

介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)に似たサービスとの相違点

介護保険適応の「特定施設入居者生活介護」を提供する施設と類似したサービスもいくつかあります。施設ごとの特徴に応じた、働き方の違いをご紹介します。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは社会福祉法人や自治体が運営しています。公益的な位置づけが強く、地域貢献や連携が求められています。収入源は介護保険制度で定められている部分が大半です。一方で補助金や税制優遇もあります。そのため給与や福利厚生など待遇が充実しているケースも少なくありません。持家があったり扶養家族がいたりした場合には手当てが厚い施設が多い印象です。
利用者さんは、自立度の低い重度者が多くなります。また大半の特養では看取り対応も求められます。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームでは基本的に介護サービスは提供しません。利用者さんが介護が必要になった場合、在宅介護サービス事業所と契約し介護サービスを受けます。そのため、デイサービスや訪問介護が併設(近接)しているケースや、特定施設が併設(フロア違い)されている場合も少なくありません。訪問介護やデイサービスを併設している施設の場合、その事業所での勤務を求められる場合もあります。特定施設と一体化している場合も同様です。

住宅型有料老人ホームでの業務で主に求められるのは、見守りや生活相談員としての業務などです。加えて、食事や洗濯などの生活支援業務も発生します。外部の介護サービス利用時の調整や情報共有、自施設の特定施設へ移っていただく場合の調整も発生します。
基本的には自立度の高い方が中心となるため、身体的負担は低めです。

健康型有料老人ホーム

健康型有料老人ホームは、介護は必要でない方が利用する施設です。利用者さんは運動能力などにやや不自由な部分があっても、自立した生活ができる方となります。介護が必要になった場合は退去になるため、特定施設が併設しているケースもあります。そのため、施設内を自由に移動したり外出したりと、自宅と同じように生活されます。

職員の仕事は生活で困っていることのサポートと、介護が必要になった場合に退去後の調整などがああります。ただし利用者さんの自由度が高いため、管理的な対応は好まれません。また高所得者も多いことから、話し方などの接遇やマナーも求められます。これまでの経験とは求められるスキルが異なる点に注意が必要です。

介護が退去条件となるためニーズが低く、数は少ないです。特徴として似ているのが、富裕層向けの有料老人ホーム(介護付き・住宅型)になります。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅も、有料老人ホームとよく比較される施設です。有料老人ホームが利用権を購入しているのに対し、サービス付き高齢者向け住宅は賃貸契約という点が大きな違いのひとつです。
比較的軽度の方向け施設という印象があるかもしれませんが、様々な状況の方がいます。これは、制度上「加齢に伴う状態変化(入院・要介護度上昇・認知症)を理由にした住替え・退去を迫ることができないとされているためです。また近年は看取り対応も求められており、実施施設も増えてきています。
ただしあくまで介護保険サービスではないため、施設の職員は介助などをせず主に安否確認や生活相談などを行います。

サービス付き高齢者向け住宅の利用者さんは、介護サービスが必要な場合は、別に訪問介護サービスやデイサービスの事業所と契約を結び、専門的な介護サービスを受けます。ただし、訪問介護事業所が同じ建物内にある場合などでは、施設の職員が2つの事業所を兼務して、介助などの介護保険サービスも提供することもあります。

介護付き有料老人ホームの仕事内容

一般的な介護付き有料老人ホームの仕事内容について記載します。有料老人ホームには様々なポリシーの施設があるので、実際は勤務先によって少なからず異なります。

介護職員の業務

介護付き有料老人ホームでの仕事は、主に利用者さんの身体介助や身の回りのサポートです。モーニングケアから食事、移動、入浴、排せつなど、利用者さんごとに必要な介助を行います。施設によって違いが出るのは、特に介入のタイミングとやり方です。どの身体レベルの利用者さんであれば食事は全介助とするのか、移動の際に車いすを利用するかどうか、機械浴にするかどうかなどです。利用者さんの要望に応じてフレキシブルな対応を重視するところと、利用者さんの自発的行動を重視し頼まれてもすべて介助しないところなど様々です。レクリエーションや季節のイベント、外部団体(保育園やコンビニなど)との連携や外出、買い物対応なども施設によってまちまちです。いずれにしても、職員間での連携や情報共有が仕事の重要なポイントです。

勤務形態と一日の流れ

介護付き有料老人ホームの勤務形態は、大きく日勤と夜勤に分けられます。時間帯ごとに交代しながら業務にあたるのが一般的です。さらに、日勤には早朝に出勤する早番と、お昼以降に出勤する遅番が加わります。時間帯によって職員の人数を調節している施設もあります。

7:00 起床の準備・朝食の介助

夜勤者から夜間の利用者さんの状況や連絡事項の申し入れを受け、業務を開始します。
ベッドからの起き上がりや着替えの介助などを行い、朝食の準備や食事の介助をします。介護度が低い方は一人で朝の準備ができますが、寝起きの状態はふらつきなどの危険性があるため、見守りながら必要に応じてサポートします。

9:00 家事・見守り

洗濯や衣類の収納などの家事を行いながら、入居者を見守ります。入居者と一緒に家事をすることもあるので、コミュニケーションを取りながら仕事を進めていきます。

12:00 昼食の準備・食事の介助

昼食の準備が終わったら、必要に応じて食事の介助を行います。介護度が低い方は食事の準備を手伝ってくれることもあり、安全に気をつけながら一緒に準備を進めます。

14:00 入浴介助・レクリエーション

あらかじめ決めた順番で、利用者さんの入浴介助を行います。浴室は滑りやすいため、一人でできる方も安全に入浴ができるように、いつでもサポートができる体制を整えておきます。
また、多くの施設では午後からはレクリエーションを行います。毎日飽きないようにするために、日替わりで内容を変えたり専門のスタッフを招いたりと、見守りや入浴介助と並行して準備をして実施します。

17:00 夕食準備・食事介助

昼食と同じように、食事を準備し必要に応じて介助をします。

19:00 就寝準備

夕食後の口腔ケア、寝る前の着替えやトイレ介助などを行い、利用者さんの就寝準備を行います。中でも、就寝前の薬は飲み忘れが起こりやすいため、きちんと飲んだのか細かくチェックします。

21:00 夜間見回り・緊急対応

日勤者から昼間の利用者さんの状況や連絡事項の申し入れを受け、業務を開始します。 就寝中は各部屋を見回って異常がないかを点検しながら、必要に応じておむつの交換やトイレ誘導などを行います。日中に比べると自由な時間が増えるため、この時間帯に翌日のレクリエーションの準備をすることもあります。

シフト外の業務

通常のシフト勤務以外で、次のような業務が定期的に発生します。
業務時間外や休日、あるいは夜勤明けでの参加が求められる施設も、残念ながらまだあります。

職員会議

頻度は施設によりまちまちですが、月1回+必要時に職員会議が施設で行われるところが多いです。

フロア会議

こちらも頻度はまちまちですが、週1回程度で行われることが多い印象です。

研修会

社内の研修会、または外部研修への参加要請により出席を求められることがあります。

介護付有料老人ホームで活躍する人材

介護付有料老人ホームでの職員の配置基準は、次のように定められています。

管理者

1人

生活相談員

入居者100人につき1人

看護・介護職員

要支援者10人に1人、または、要介護者3人に1人

機能訓練指導員

1人以上

計画制作担当者

介護支援専門員1人以上

生活相談員やケアマネジャーなど専門職の求人は、上記のように法律上の人員配置基準が少ないため数が多くありません。そのため、介護付き有料老人ホームで多く求められているのが介護職員です。

介護付き有料老人ホームで働くメリット

介護付き有料老人ホームは、特別養護老人ホームなどの公的施設と比べると、介護度が低い方が多いため身体的な負担が少ないと言えます。そのため、介助中に腰や腕のケガをしにくく、年齢を重ねても長く働き続けられるのがメリットといえるでしょう。

さらに、入居費用が高額なことや、利用者さんの認知機能がはっきりしていることなどから、介護技術の他にも丁寧な接遇など、より高いレベルのサービスが求められます。日々の業務の中で正しいマナーが身につくので、より丁寧な接客技術を学べます。

また、主に民間企業が運営しているため、キャリアアップ制度によってリーダーや施設の責任者などを目指せる制度が整っていることがあります。施設によっては、介護福祉士やケアマネジャーの資格サポートを受けられるため、働きながら資格取得を目指せるメリットもあります。

介護付き有料老人ホームでの仕事が向いている人

  • 観察して、些細な変化に気づくことができる人
  • 本人の意思を尊重してサポートできる人
  • 複数処理ができる人
  • 情報共有やコミュニケーションをできる人
  • 一定回数(7回/月)以上の夜勤ができる方は特に重視されます。

介護付き有料老人ホームでは、入居者の求めていることを察して、最適なサポートを行う柔軟性が求められます。そのため、接客業の経験のある方やサービス精神のある方ほど、施設の方針に合わせやすいでしょう。加えて、悩みや不安を聞き出すことで入居者のニーズを知ることができるため、コミュニケーション能力が高い方も活躍できます。

また、介護付き有料老人ホームは施設によって、介護度のバランスや受け入れ体制が異なります。入社してから入居者の実態を知ったり、働いている中で方針が変わったりすることもあります。そこで、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などで働いていたなど、幅広い方の介助に対応してきた実務経験があると、新しい職場でも業務に慣れやすいでしょう。