大阪府における介護職・看護職を取り巻く環境
大阪府の介護職の給料・待遇
ケアスタイルに掲載されている求人データから、 大阪府の介護職の給料相場をご紹介します。
大阪府全体の平均年収(正社員)は 315万円です。サービス形態別にみると、有料老人ホームでは 323万円、特別養護老人ホームでは 306万円、デイサービスでは 294万円、グループホームでは 307万円、老人保健施設では 318万円となっています。
それぞれのサービス形態によって実施される介護サービスは異なり、介護職の平均給料も違ってきます。
また、持っている資格や地域、働き方によっても異なりますが、全国平均でみると、介護サービスの中でも最も給料が高いのは特別養護老人ホームです。以下、訪問介護、グループホーム、デイサービスとなります。
大阪府の介護職の平均給料
年収 314.9万円 / 月給 24.4万円
大阪府のエリア別平均給料(年収)ランキング
- 1高石市418万円
- 2柏原市404万円
- 3河内長野市379万円
- 4大阪市旭区362万円
- 5堺市東区348万円
- 6大阪市天王寺区348万円
- 7枚方市347万円
- 8富田林市344万円
- 9大阪市福島区337万円
- 10寝屋川市337万円
記載の給料情報はケアスタイルで現在公開している求人情報を元に算出しています
大阪府で介護職・看護職をする魅力
高齢化が進んで介護サービスが増える中で、介護職の活躍の場が増えています。施設によって業務の違いはありますが、介護職は食事や排泄、入浴などの日常生活の援助やレクリエーションなどを通して生活機能を維持、向上する役目があります。
大阪府では大阪市と堺市の高齢者数が多く、都市型の高齢化が進んでいます。それに合わせて、都市部での介護職の求人が増加していている状況です。平成27年のデータによると、大阪府全体の65歳以上の人口は約228万人、そのうち大阪市が約67万人、堺市が約22万人を占めています。大阪府の人口に対する65歳以上の割合は26.1%となっており、全国平均の26.6%とほぼ同じです。令和2年4月のデータでは、大阪府の要介護認定者は約52万6000人、全国では約670万人です。要介護認定者は徐々に増加しており、ますます介護職の需要が高まっています。
大阪府では都市型高齢化の一途を辿り、全国で展開されている地域包括ケアシステムを構築し、さらなる強化を目指しています。特徴的な対策の一つとしては、市町村の高齢者福祉担当者と共に、地域の課題に向けて具体的な取り組みを検討する会議やセミナーを行っていることです。他に、大阪府高齢者大学校を開校し、歴史や語学などの講座を受講できるように、高齢者も学びを深め地域活動に参加できるしくみを作り介護予防につなげています。また、イギリスの例を参考に、コミュニティに焦点を当てた社会福祉活動も行っています。市町村にコミュニティソーシャルワーカー(CSW)を置き、CSWは地域にいる支援を必要とする人々に向けて、新たなサービスの開発、公的制度との連携や調整などを行うことが役目です。複合的な問題があって、自発的に公的サービスにつながらない高齢者を含めた人々の支援について効果を発揮しています。都市型高齢化が進む中で、大阪府では介護の人材はますます求められています。