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介護職員が注意すべきブラックな施設とは?見分けるための6つのポイント

林泉 (医学系・看護学系ライター)
林泉 (医学系・看護学系ライター)
医学修士/看護学博士

介護業界には優良な施設がたくさんありますが、一部「ブラック」と言われる施設が存在するのも事実です。万が一ブラックな施設に入職してしまうと、過酷な労働を強いられたり、労働に見合った給料を貰えなかったり、はたまた精神的なダメージを負ったりすることがあるかもしれません。ブラックな職場に見られる特徴や、転職・就職する前にブラックかどうかを見分ける方法について解説しますので、ぜひ参考にして優良な施設選びに役立ててください。

ブラックな介護の職場に見られる6つの特徴

ブラックな介護施設とは、いったいどのような職場を指すのでしょうか。ブラックといわれる事業所の6つの特徴を紹介します。

常に職員募集をしている

求人情報をいつ見ても、常に職員の募集をしている施設があります。施設の規模が大きく、明らかに入職や転職が多そうな職場もありますが、それほど規模が大きくないのに常に職員募集をしているならば、もしかするとブラックな施設であるがゆえに職員が長続きしないのかもしれません。

いくらやる気に満ち溢れた介護職員であっても、ブラックな施設では数日あるいは数週間で「ここにいるのはつらい」となって辞めてしまうため、慢性的な人員不足となる傾向にあります。「採用時に聞いたことと実際の雇用条件が違う」といったギャップによる早期離職なども原因のひとつです。

スタッフに違法な医療行為を強要している

介護の現場では、資格によって出来る仕事に制限があります。例えば摘便やインスリン注射などの医療行為を介護職員が行うことはできません。しかし、一部の施設では違法な医療行為を介護職員に強要することがあります。違法行為に手を染めないためにも、このような職場からは早めに離れるほうがよいでしょう。

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スタッフが利用者さんに丁寧に接していない

ブラックな体質は利用者さんにも影響が及びます。スタッフが利用者さんに丁寧に接していない職場は、ブラックな施設の可能性があるでしょう。

利用者さんを大切にするということは、教育が行き届いていてスタッフの心にも余裕がある証拠です。ブラックな施設ではスタッフ教育を丁寧に実施する習慣がなく、スタッフたちも毎日の激務に心の余裕をなくしているため、利用者さんにもつい粗雑な態度を取ってしまう傾向にあります。

サービス残業・長時間労働が当たり前になっている

ブラックな施設では、サービス残業や長時間労働が当たり前になっています。ほかの職員たちが何もいわずにサービス残業・超過勤務をしていると、つい「こういうものかな」と思って仕事をしてしまうかもしれませんが、絶対に流されてはいけません。

残業代がつかないことも過度の超過勤務も、どちらも労働基準法に違反する行為です。法律を遵守するためにも、違法行為が当たり前になっている職場からは離れるようにしましょう。

いじめやハラスメントが横行している

上司や経営者からのハラスメントやいじめ、利用者さんからのハラスメントやいじめが横行している施設も、間違いなくブラックな介護施設です。どの集団にも悪口をいう人やいじめる人はいるものですが、きちんとした企業であれば問題が起こったときには誠実に対応し、問題が表面化する前に何らかの対策を取るはずです。しかし、それらの対応や対策を怠っている企業は、従業員のメンタルヘルスに対して何の注意も払っていないということになり、経営者の考え方そのものがブラックといえます。

理事や役員が威圧的

理事や役員が威圧的な態度を取る職場もブラックだと考えられます。上の立場にある人の態度で社風はある程度決まるものです。理事や役員が威圧的であれば、部長や課長、そのほかのどんな役職であれ、自分よりも下の立場にいるスタッフに対して威圧的に接しかねません。

普段から経営陣と接する機会がない方は、面接時の対応を思い出してみてください。なんとなく高圧的な印象を受けた場合は、注意が必要です。

転職前にブラックな介護の職場を見分ける6つのポイント

ついうっかりとブラックな職場に勤めてしまうと、経済的、身体的、あるいは精神的なダメージを受けることになります。少しでも早く辞めて別の職場に移る必要がありますが、転職するには手間も時間もある程度はかかるので、できれば入職する前にブラックかどうか見抜いておきたいものです。

転職や就職する前に職場の体質を見抜くポイントを6つ紹介しますので、ぜひ求人広告を見るときや面接時にチェックしてみてください。

給料が相場よりも高すぎる・低すぎる

ブラックな職場ではスタッフがすぐに辞めてしまうため、少しでも引き留めようとして、あるいは新たなスタッフを雇い入れるために相場よりも高額な給料を提示することがあります。「高額だと思って入職したのに実は残業代がつかずに相場よりも低い給与だった」ということもあるので、求人情報で明らかに高すぎる給料が提示されている場合には注意すべきでしょう。

反対に相場よりも低すぎる給料を提示しているところは、そもそも何のメリットもありません。低い給与なのに仕事量が多いという可能性もあるので、避けるほうがよいでしょう。

来客に対してスタッフが挨拶をしない

外部からのお客様に挨拶するのは、介護業界以外でも基本のマナーです。面接に行ったときに、受付のスタッフやすれ違う職員が挨拶をしないと感じたならば、スタッフ教育が行き届いていない職場と考えられるでしょう。上の立場にある人たちが挨拶をしないので、挨拶しないことが普通になっている、もしくはスタッフが挨拶をする余裕もないほどに精神的に追い詰められているとも考えられます。

スタッフ同士の挨拶や声掛けなどが行われていない可能性もあるため、和やかに働くのは難しいかもしれません。どうしてもその職場で働きたい特別な理由がないのであれば、別の職場を検討してみましょう。

スタッフの表情が暗い

働きにくさはスタッフの表情にも表れます。スタッフの表情が暗く、利用者さんの表情もどことなく優れない場合には、転職する前に一度考え直すべきかもしれません。楽しくなさそうな職場は、実際に働いても楽しくないことがほとんどです。

また時間に余裕があれば、廊下やスタッフルームでの会話にも耳を澄ませてみてください。利用者さんやスタッフ同士の悪口をいう職場も避けたほうがよいでしょう。

施設内の清掃が行き届いていない

施設内が美しく掃除されているかもチェックしてみてください。あまり清潔といえない場合は、人員不足や職員のモラルの低さ、モチベーションの低さなどがその原因として考えられます。快適に働くのは難しそうなので、避けたほうがよいかもしれません。

面接官の態度が高圧的

面接官が高圧的な場合、パワハラが横行している可能性があります。また、「どこの施設で働いていたの?」、「何か嫌なことがあったの?」と、敬語を使わずに質問する場合もパワハラの芽が見え隠れしている場合があるので注意が必要です。

即採用・即勤務

本来ならば、面接は採用する者を選ぶために実施されます。そのため、面接官はしっかりと採用希望者を観察し、本当に採用してもよいのか吟味しなくてはいけません。

しかし、ブラックな職場ではとにかく人が足りないため、「選ぶ」という選択肢がなく、面接に行くだけで即採用・即勤務となります。ほとんど面接らしい質問もなかったのに「明日から来てね」といわれたときには、少し考え直してみることをおすすめします。

もしブラックな介護施設に勤めてしまったときは?

求人広告や面接ではブラックかどうか見抜くことができず、不本意ながらもブラックな職場に勤めてしまうことがあるかもしれません。「有給休暇が取れない」など、入ってみないと分からない事情もあります。万が一ブラックな職場に勤めてしまったときの対応法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1~3ヶ月前に退職願を提出

ブラックな職場に長居は不要です。すぐに退職したいところですが、就業規則に退職願を出す期限が記載されていることもあるので確認しておきましょう。通常は1~3ヶ月前に退職願を提出します。

退職することを心に決めたならば、業務の引き継ぎをするためにもできるだけ上司に早く伝えるようにしましょう。退職を希望する理由は「一身上の都合」として、余程のことがない限りは職場への不満は伝えないことがマナーです。

退職願受理後に退職届の提出

いきなり退職届を提出するのはマナー違反になることがあります。まずは上司に退職願を提出し、受理された後に退職届を渡すようにしましょう。手間をかけることで無作法に思われず、離職しやすくなります。

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業務の引き継ぎと支給品の返還

制服などの支給品がある場合には、最後の勤務日までに返還しましょう。また、次の職場に渡すためにも、源泉徴収票や雇用保険被保険者証などの必要書類を受け取っておきます。遅くとも退職する2週間前までには業務の引き継ぎを始めていき、跡を濁さないようにしましょう。

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ブラックな介護職場に注意して転職活動を行おう

転職活動を行う際には、ブラックな職場ではないかどうか厳しくチェックするようにしてください。一見和やかな老人ホームなどの介護施設、訪問介護事業所に見えたとしても、一歩中に入るとブラックな社風で介護士たちが苦労している可能性があるからです。

ブラックな社風かどうか見抜くことが難しい場合は、介護職専門の転職サービスを使って転職活動をすると事前に評判を教えてもらえることもあります。無料で利用できるサービスを活用し、ブラックではない職場で働きましょう。

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この記事を書いた人
林泉 (医学系・看護学系ライター)
林泉 (医学系・看護学系ライター)
医学修士/看護学博士
発達障害児の研究をメインで行う医学系・看護学系ライター。韓国ではソウル大学の助教として、また、ソウル市中区保健所の発達障害児の支援スタッフとして働く。日韓共同研究や比較研究も多数参加。 医療や看護と切っても切れない関係にあるお金や法律の知見を備えるため、ファイナンシャルプランナー2級とAFPの資格を取得。日々変わる金融関係の情報を取り入れるために積極的に勉強を継続中。 多方面から「暮らしやすさ」「生きやすさ」についてアプローチを続けることを目標としている。
監修者
武谷美奈子
武谷美奈子 (シニアライフ・コンサルタント)
学習院大学卒 福祉住環境コーディネーター/宅地建物取引士
これまで、高齢者住宅の入居相談アドバイザーとして約20,000件以上の高齢者の住まい選びについての相談を受け、日経BP社より共著にて「これで失敗しない!有料老人ホーム賢い選び方」を出版。
また、医療・介護・福祉業界に特化した人材紹介会社にて、介護士や看護師、リハビリ職などの転職支援キャリアアドバイザーにも従事。
利用者・家族・介護従事者の視点を持ち合わせ、「高齢者住宅の選び方」「介護と仕事の両立」など介護全般をテーマとしたセミナーの講師をする傍ら、テレビ・新聞・雑誌などでコメンテーターとして活躍。
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